税務調査は家の掃除みたいなもの

税務

みなさん突然ですが、ご自宅はきれいになっておりますか?

私はお世辞にもきれい好きとはいえず、部屋はわりと散らかっている方なんですが、先日久しぶりに友人数人が家に遊びに来るということで、半日かけて、部屋の大掃除をしました。

「人が来る!」となると掃除をするから、よかったと思う反面、日頃から少しの心がけで、無駄な時間や出費がなくなるのに…と思いつつ、またしばらくすると部屋が散らかるんですね。

まぁ、それでも直前に頑張った甲斐があって、部屋は理路整然として、インテリアを褒められたわけですが。

そんな褒めてくれる友人の中に浮かない顔をしているのが一人いました。

話を聞くと、ここ数年会社が軌道に乗ってきて、税金を払うようになった途端、税務調査のお知らせが来て、来週に実施されるとのこと。

泣きつかれるように何を準備すればいいのか?と聞かれ簡単なヒアリングをしましたが、売上を隠したり、架空の費用を計上したりといった意図的な不正は全くしていないとのこと。

上記のような話がなければ、会社が軌道に乗ってきた初めての税務調査で、もっとも多いと思われる指摘事項は、【会社の経理体制(税務も含めて)】の不備です。

例をあげると、日々の取引の記帳や、証憑類の保存が適切にされていない、税務知識が無いため、費用計上や消費税の分類に誤りがある。

友人に体制を聞くと、最低限の簿記知識を持った奥様が、数ヶ月に一度、帳簿の記入をしていること。

そこで…私がこの数日を思い返して友人に発した落とし文句

『税務調査は家の掃除みたいなもので、部外者がくると思うと緊張してちゃんとするんだよ。でも、家の掃除は半日でそれなりにきれいになるけど、税務調査は慌てて準備しても取り返しが付かないよう、日々の作業がとても大事だよ』と。

上記の落とし文句で、私は彼の会社の税務顧問になりました。