ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の会社を選ぶ際に気を付けるべきポイント

経理

多数あるアウトソーシング会社の中から、何を基準にして選べば迷う企業も多いと思います。今回はアウトソーシング会社を選ぶ際の基準やポイントについてお伝えいたします。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスの種類

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスとは、会社の間接部門である、経理、労務、財務などの業務を外注し、間接部門の負担を少なくするサービスです。BPO会社では取り扱うサービス事に専門家が配置され、依頼する業務を導入し、一部コンサルティングを受けることもできます。ここではそのサービス種類をご紹介します。

経理業務のサービス

仕訳処理や請求書発行や、毎月の給与計算などの経理業務はBPOサービスによりアウトソーシングできます。会社の収益につながらない経理業務は定型作業のため、BPOサービスにより部門ごと外注化できます。

営業事務のサービス

営業資料や契約書の作成業務などは、定型化しやすいため、営業事務をまとめてBPOサービスによりアウトソーシングできます。営業担当者が資料作成の時間を削減でき、営業に専念する時間を確保できるため、BPOにより売上の拡大を見込めます。

人員募集のサービス

面接の前段階である人員募集は、BPOサービスによりアウトソーシングできます。人員募集は、費用がかかる割に人が集まらないことが多いため、それに費やす労力がかかります。BPOにより募集段階の業務の負担を減らし、人員募集の目的である面接の件数を増やすことが可能です。

マーケティングのサービス

WEB集客や集客方法の改善などの業務は、BPOサービスによりアウトソーシング可能です。マーケティングは幅広い分野になるため、BPOの専門業者に外注化すると、自社で費やす労力の負担も少なく、成果も出しやすくなります。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を導入する流れ

ここではビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を導入する流れをお伝えします。

依頼する部門の業務を選定

自社でどの部門の業務をビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)に依頼するのか選定します。営業に直結しない間接部門で、専門性があり労力を費やしている業務を洗い出し選定します。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)業者の決定

依頼する部門の業務を選定した後に、BPO会社を決定します。WEBで検索し、また同業他社での風評なども勘案し、数社の候補を選定します。候補社毎に見積を依頼し、サービスの内容を比較したうえで、BPO会社を1社に絞り込み決定します。申し込みの際は契約書を確認し、納得できるサービスであれば申し込みます。

実務との試験運用を実施

実際に運用する前に、一定期間の試験運用を行います。契約によってはテスト運用を省くこともありますが、実務と並行して不具合がないかなど確認することは大切です。本運用の前に、業務を円滑に進める段取りを行いましょう。

本運用による導入

試験運用で実務に耐えられると判断した場合は、本運用を実施します。一度に本運用として導入するのではなく、業務の内容をいくつかに分けて、徐々に本運用に切り替える方法もあります。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)会社を選定するポイント

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)会社は多数ありますので、自社の条件に合う会社を選定し導入する必要があります。ここではそのポイントをご紹介します。

依頼する業務に対応しているか

BPO会社でどこまで業務に対応できるかがポイントです。BPO会社ごとに特性があり、依頼する内容によっては対応していない可能性があります。また、対応できる時間帯にも注意が必要です。休日や時間外には対応しているかを調べ、平日以外に対応していないBPO会社と契約する際は、対応できない時間帯でのトラブル対処を検討する必要があります。

自社とマッチしているか

BPO会社との相性もポイントになります。コミュニケーションに問題がないか、信頼関係を築けるかどうかなども選定基準となります。

費用対効果は適正か

BPO会社に依頼する費用以上に、収益や経営面での効果が得られるかがポイントです。安すぎるBPO会社にも注意が必要で、自社の求めるクオリティを維持できるか、トラブル時の対処なども勘案しましょう。

情報漏洩対策は万全か

自社の部門ごとBPO会社に業務依頼するため、機密事項を取り扱うことになります。セキュリティ面での不安があると、情報漏洩した際に大きな問題となります。BPO会社のプライバシーポリシーや契約書のセキュリティ対策を確認することがポイントです。

まとめ

企業の課題と導入目的を明確にして、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のメリットを最大限に受けましょう。