今注目のビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)とは?

経理

新型コロナウイルスの影響で今需要が伸びているビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)。今回はBPOの概要とメリット、デメリットをお伝えいたします。

今注目のビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)とは?

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)とは、自社の部門の業務を外業者に委託し運営することです。ここではそれが生まれた背景と人材派遣との違い、そしてそれを利用するメリットをお伝えします。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の背景

少子高齢化に社会構造が変化していることに伴い、労働人口も減少しています。人材確保が難しくなっている背景があるため、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)は発展している状況です。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)と人材派遣の違い

人材派遣では、自社の部門に所属し業務を行います。自社の指揮命令系統に属するため、あくまで人材を補填する目的で人材派遣を利用します。ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)は会社の部門ごと仕事を受注し運用するのが人材派遣との違いです。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のポイント

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を利用するには押さえておくとよいポイントがありますのでお伝えします。
・利用料金
まず費用対効果を確認します。依頼する業者の料金はさまざまですので、一度相見積を取り数社を比較してみるとよいでしょう。
・サービス内容
自社で必要とするサービスを提供しているのか確認します。そのサービスで実績があるかも調べてみましょう。
・情報漏洩対策
依頼する業者がもし相場より低額で受注していれば、セキュリティ面に問題がないか調査が必要です。まずセキュリティポリシーの確認をおすすめします。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のメリット

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の4つのメリットをここではお伝えします。

クオリティの高い業務につながる

依頼する業者はプロの集団です。そのため自社の部署での業務がより高いクオリティで遂行されます。

コスト削減につながる

社員を積極的に採用するのにはコストが必要です。ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を利用すれば人材確保に必要なコストを削減できます。また自社での教育研修費や福利厚生費などを継続して支出する必要がありません。

法改正に柔軟に対応

例えば経理業務では、業務に関連する法令が頻繁に改正されます。自社で法改正に対応するには、高度な知識が必要で、それに見合う人材を育成する必要があります。ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)は法改正に柔軟に対応しますので、最新の情報の元、依頼する業務に対応します。

自社にないノウハウを利用できる

自社のノウハウにはどうしても限界があり、外部のリソースを頼った方が効率の良いことがあります。ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)では、独自のノウハウを構築しているため積極的に利用することにより自社にないノウハウを利用できます。

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のデメリット

これまでビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のメリットをお伝えしました。しかし、導入したのに予想していた効果を得られないことがあります。ここではビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)のデメリットをお伝えします。デメリットをよく理解したうえで利用することをおすすめします。

会社のノウハウが蓄積しない

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)では自社の部門ごと外部に業務を依頼するため、自社の社員が成長せず、会社のノウハウが蓄積しないデメリットがあります。そのため一度契約すると、解約が難しくなる一面があります。

開始にコストがかかる

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)では部門ごとの業務を依頼するため、契約当初に綿密な打ち合わせが必要です。立ち上げ時には相応のコストが必要である、という認識が必要です。

契約終了後に自社で運用しにくい

仮にビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の契約を終了する際は、自社で部門の仕事を賄わねばなりません。自社でのノウハウが蓄積していない状況では、契約終了後にスムーズに部門業務の引き継ぎと運用をすることは難しくなります。

社外への情報漏洩のリスクがある

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の依頼先によっては、セキュリティ面の不安を感じることもあるでしょう。まずプライバシーポリシーを確認し、業界での評判を調べてみる必要があります。もしセキュリティ面で不安を感じるのであれば、利用を控えるのが無難です。

まとめ

ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)はうまく活用するとデメリットを最小限に抑えつつ、メリットを最大限に受けることができます。自社の課題を正確に把握して、業務のアウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか?