経理アウトソーシングのメリット・デメリットを理解して、経理業務の効率化とコスト削減を実現しよう!

経理

経理アウトソーシングを導入すると、業務効率、コストカットにつながると言われています。

しかし、具体的にどういったメリット・デメリットがあるのかを把握しないと、ただ導入するだけで「思っていたものと違う…」という結果で終わってしまいます。

今回は会社に経理アウトソーシングを導入する前に知っておきたいメリット・デメリットをお伝えします。

経理アウトソーシングのメリット

ここでは経理アウトソーシングのメリットについてご紹介します。

【経理のコストを削減】

経理業務には時期に応じて業務量に波があり、会社によって繁忙期が異なります。例えば経理業務において月曜日と金曜日が繁忙で、それ以外の曜日は繁忙でないなど、会社独自のペースがあります。

繁忙期合わせて人員を配置すると、忙しくない時期には人員の仕事量が減ってしまい余剰人員となることがあります。

経理アウトソーシングは業務量に合わせて柔軟に対応できるため、余剰人員が発生せず経理のコストを削減できます。

【経理の効率化】

経理業務は属人化しやすく、非効率な状態で業務を行っている可能性があります。そのため経理担当が退職した場合には、属人的な業務の引継ぎが上手く行われず、後任に負担がかることがあります。

経理アウトソーシングは経理業務を依頼する際に業務フローを確認しますので、アウトソーシング会社を交えて業務改善が可能になり経理の効率化につながります。

【税法の改正に対応】

経理業務では税法の改正に対応した処理が求められます。

経理アウトソーシングでは税法の改正に対応しているため、自社の社員を税法の改正に習熟させる必要がありません。そのため税法の改正に自社で対応するコストを削減できます。

経理アウトソーシングのデメリット

ここでは経理アウトソーシングのデメリットをご紹介します。

【自社の経理担当を育成できない】

経理は会社に必要な業務ですので経理担当を採用し配置します。
経理専門の社員を育成するには経験とコストが必要となり、自社のルールや社風を理解した経理担当を育成することが大切です。

しかし経理アウトソーシングに頼りすぎると自社の経理担当を育成できず、経理の知識と経験を持つ社員が不在となってしまいます。

【急を要する案件に柔軟に対応できない】

経理業務では突発的な案件が発生することがあります。その場合は顧客との信頼関係を崩さないため緊急に解決しなければなりません。

しかし経理アウトソーシングは急を要する案件に柔軟な対応ができない場合があります。

【条件によっては高額に】

経理アウトソーシングでは依頼する業務内容に応じて料金設定 をしています。業務内容によっては経理担当に専門性を求められます。経理アウトソーシングでは専門性が高くなるなどの条件により、料金設定も高くなる設定になっています。

どういった業務をアウトソーシングすると、業務効率につながるのか?

経理の業務は、時系列により日次業務、月次業務、年次業務と分けることがきます。ここでは時系列に応じてどういった経理の業務をアウトソーシングすると効率化につながるのかをご紹介します。

【データ入力や入金・支払管理などの日次業務】

日次業務ではデータ入力や入金・支払管理など 、その都度処理する業務があります。それらの業務は単純作業ですので、アウトソーシング化しやすい業務です。経理アウトソーシングは、単純作業のデータ処理や入金・支払管理などの日次業務を処理し業務の効率化を図ります。

【売掛金・買掛金の管理や給与計算などの月次業務】

月次業務には売掛金・買掛金の管理や給与計算などがあります。それらの業務は周期性があり人手不足の予測が可能です。また業務の処理方法も決まっているため、月次業務はアウトソーシング化しやすい業務です。

【年末調整や決算書の作成などの年次業務】

年次業務には所得税を計算する年末調整や会社の成績書である決算書の作成処理があります。それらの業務は1年間の総まとめであるため、年間を通じて最もボリュームが多くなります。年次業務は定型化されているためアウトソーシング化しやすい業務です。

経理アウトソーシングの利用で経理業務とコストを効率化

今回は経理アウトソーシングのメリット・デメリットと業務効率化につながる業務内容をご紹介しました。一口に経理アウトソーシングと言っても、会社の規模や経理部門の状況によってメリット・デメリットは変わってきます。自社が今どういった状況なのかを把握したうえで、経理アウトソーシングを導入しましょう。