忘年会費用は交際費、福利厚生費。どちらに計上した方が得?
会計
今年も残すところあとわずか、12月になると得意先や経営者仲間、そして、職場従業員との忘年会のシーズンです。
私は会の費用は会社の経費で、精算することが多いのですが、そんな時に顧問税理士に『会社のお金で精算する場合には交際費と福利厚生費の違いに留意してください』と言われました。
お酒の席にかかる経費で取り扱いが違うのだと。たとえば、会社全体で行う忘年会の費用は、社員の慰安等の意味合いがあるため、『福利厚生費』となるのだと。
しかし、特定の役員だけでの飲み会や、お客様の接待を兼ねた忘年会などは基本的には『交際費』になるそうです。
税金の計算ではどちらが得なのかというと福利厚生費は全額経費→全額節税効果があるのに対して、現行の制度では交際費は年600万の90%まで、節税効果があるとのこと。
たとえば、年500万円の交際費だとすると450万円までは節税効果があるが50万円部分は、税金の対象となってしまうのだとか。
10%をどう考えるかということです。ただし、顧問税理士の話には続きがありました。
『平成26年4月から開始する年度では、交際費は年800万円までは全額節税効果があるように改正される』とのこと。
ということは、年800万円までであれば、実質は福利厚生費だろうが交際費だろうが、全額節税効果があると言うことです。
私は「これで、心おきなく、会社のお金で、お酒が飲める」と心のなかで、ガッツポーズを取ったのですが。
私のニンマリした笑顔を悟った顧問税理士が、『交際費で年800万円までは節税効果があるといっても、税金を払うのか、それとも忘年会費用を居酒屋に払うのか。お金が外に出て行くという意味では一緒ですから、暴飲暴食で散財するのは資金繰りが悪化するので、ご注意くださいね!』とくぎを刺されました。